矯正歯科でトラブルになりやすいケース

2015年12月17日

先日 歯科関係のトラブルに詳しい方から
矯正歯科に関するトラブルについてお話を聞きました
ので紹介したいと思います。


矯正歯科 トラブルケース1
 
非抜歯にこだわりすぎて出っ歯になってしまう。綺麗にならない

・・・これは良く聞く話です。顎が小さければ抜歯しなければ綺麗には出来ません。
  無理に矯正すれば出っ歯になるのは必然でしょう。
  ただし、最初は気にならなかった出っ歯が、他が綺麗になって目立つと言うことは
 あると思いますので注意が必要です。
  また、抜歯するくらいなら多少の出っ歯は許容できると言う方も
 多いので、その辺りは人それぞれと言ったところでしょうか?

  当院では完成予想模型を作って、事前に確認していただいてから矯正を始めています。
 


矯正歯科 トラブルケース2

大人の床矯正

・・・これは矯正のことを知らない先生だと思いますよ。
 もともと床矯正というのは子供用ですから。
 それで大人もすると言うのは、床矯正を知らないとしか言いようがないです。



矯正歯科 トラブルケース3

歯根吸収

・・・これはありそうで無いケースですね。
 教科書的には注意するように書いてありますが、
 正しく装置を使って歯根吸収していたら、体質としか言いようがありません。
 それ以前に痛くて我慢できないと思いますが。。。
 当院では全く経験したことがありません。



矯正歯科 トラブルケース4

すきっ歯 矯正 ゴム

・・・これはちょっと意味合いが違うのですが、
 たまにすきっ歯にゴムを歯に引っ掛けて治す人がいるそうです。

 通販で売っているそうですが、歯科医の指導というよりは自分で
 安くやろうとされる方と思います。
  しかしゴムが知らないうちに歯茎に食い込んで、
 取れなくなり痛みが出て重度の歯周病になることが多いので注意が必要です。



矯正歯科でトラブルになりやすいケースをご紹介してきましたが
一言で言えば
「甘い言葉に騙されず、信頼できる歯科医師探しから始める」
ということでしょうか?


当院でも「矯正したいけど歯を抜きたくない」と言う方がいらっしゃいますが、
ケースによって抜歯が必然なこともあります。

それを抜かなくても矯正できますよ
というのは
潜在的なリスクは極めて高いと言えるのではないでしょうか?

時には厳しいことを言ってくれる信頼できる歯科医師探しが必要と思います。




八重歯の矯正歯科治療例

2015年12月15日

矯正歯科医の平澤です。


先日終わられた八重歯の矯正歯科治療例を

ご紹介します。


患者さんは他院で4から5年矯正治療されてましたが、

ほとんど成果なく当院に転院されました。


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BEFORE 正面と側面



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AFTER 正面と側面


あまり歯磨きが上手でないのでやや出血していますが、

矯正治療としては歯を抜かずにしています。


全体的な顎のズレがあったため困難が予想されましたが、

思ったよりもよく仕上がったと思います。


患者さんも喜んでおられ、私としてもうれしい限りです。



矯正歯科セミナー9回目

2015年12月08日

成城の矯正歯科医 平澤です。


既に9回目の今回の矯正歯科セミナーですが、
基礎的な振り返りと今までの矯正治療の知識のまとめになっています。


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矯正歯科治療と言うのはかなりマニアックな治療方法で
虫歯と違い正攻法以外の派生系とも呼べる治療方法が多くあります。

それらは新しい反面、
実績が乏しいため理論的には良さそうに見えても
実効性において不明なところが多いのです。

今回のセミナーの先生は穏やかな方ですが、
結構バッサリと評価してくださるのでとても勉強になっています。

「歯が動くのは当たり前。動いてはいけない歯が動かないように」
という本質的な矯正治療を目指しています。